豊穣の女神チリ, バリ, 世界のお守り
インドネシアのバリ島には、
チリ、またの名をスリと呼ばれる豊穣の女神がいます。
チリはヒンドゥー教の神話に登場する女神で、
神話の中では、デウィ・スリという名前で登場します。
デウィは女神を意味します、ちなみに男神はデワが名前の前に付きます。
この世につかわされたチリは、あまりに優しく、あまりに美しかったため、
他の女達の妬みをかい、しだいに孤立し、最後は寂しく死んでしまいました。
その後、チリを埋葬した墓場から、人々の未知の穀物であったお米が育ってきたのです。
人間達は、チリの墓場から育ったお米を育てることで、安定した生活を手に入れることが出来ました、
その恩恵に感謝した人間達は、チリのことを哀悼と感謝の念をもって祭るようになりました。
この神話から、チリは、お米の神様、稲の女神、豊穣の神様、などと呼ばれています。
また、バリ島では、チリという言葉は、可愛い、美しい、という意味で使われています。
バリ島では、豊作を願う人々がお米の神様であるチリにあやかったお守りを作ります。
パームリーフで作ったものや、稲穂で作ったもの、陶器として作ったものなど素材は様々です。
チリの姿として特徴的なのは、扇状に広がった大きな髪型です。
女神の美しく長い髪の毛を表現しているのでしょう。
農業をやられている方はもちろんのこと、
別の商売や事業をやられている方にも、
豊穣の神様であるチリが豊作を助けてくれるでしょう。
バリ島では、"ガルンガン"と"クニンガン"いうお祭りが毎年行われます。
お祭りの日は、祝日となり、お店なども休みとなるところが多いです。
お祭りの日は、210日を周期とするウク歴で決まるので、毎年違った日に行われます。
7月に行われたお祭りが、翌年は、9月に行わたりするんです。
ガルンガンは、先祖の霊が地上に戻る日で、
クニンガンは、先祖の霊が天に戻る日となっています。
ガルンガンの翌週にクニンガンが行われるので、先祖の霊が地上にいるのは1週間程度です。
日本のお盆に似ています。
ガルンガンからクニンガンの期間中、家々の門前には、
ペンジョールと呼ばれる背の高い竹の飾りが並びます。
ペンジョールの先端には、
パームリーフで作ったチリをぶら下げます。
ぶら下げられたチリは風に吹かれて竹のしなりとともに揺れ動きます。
その姿は、翼を広げて空を舞う女神の姿に映ります。
農村地帯に行けば、稲田の端っこに稲穂で作られたチリが祭られています。
2つの稲穂の束をクロスに組み合わせて、腰巻に見立てた稲穂で2つの稲穂の束をまとめ、
まとめた稲穂の上にパームリーフで作った逆三角形の顔をのせたシンプルなチリです。
この形がチリのお守りの原型と云われています。
バリ島は、1年に3回もお米が収穫出来る、世界でも有数の豊かな稲作地帯を有します。
お米はバリ島の人々にとってとても重要な穀物なのです。
そのような風土もあって、ヒンドゥー教には、数々の神々がいますが、
人々の間で最も親しみをもって祭られているのは、お米の神様であるチリです。
これからもチリはバリ島の人々に豊作を与え続けるのでしょう。
ガルンガンからクニンガンの期間中にバリ島を訪れれば、
街中の空を舞う沢山の女神チリに出会うことが出来るでしょう。
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